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Google PandaアップデートとこれからのSEOのポイント

7月17日(現地時間)、GoogleがPandaアップデートを日本語と韓国語に適用したと以下のとおり発表した。

考えてみれば昨年の4月に英語による検索結果には導入されたわけで、日本語への適用はかなり時間がかかっている。

今日はこのPandaアップデートがもたらす影響と、今後のSEOのポイントを考えてみたい。

Pandaアップデートでよりコンテンツの質が重要に

Googleオフィシャルブログの記事Finding more high-quality sites in searchはGoogleが正式にPandaアップデートをリリースする直前に公開した記事であり、Google自身もこの記事のことをPandaアップデートの内容としている。

この記事の以下の文によると、Pandaアップデートはユーザーがより素早く各々の疑問に答えることができるコンテンツを見つけやすくするということを目的としており、そのためにコンテンツの良し悪しを判断するアルゴリズムのチューニングが継続的に行なわれた結果、リリースされているということがわかる。

Our goal is simple: to give people the most relevant answers to their queries as quickly as possible. This requires constant tuning of our algorithms, as new content—both good and bad—comes online all the time.

Google depends on the high-quality content created by wonderful websites around the world, and we do have a responsibility to encourage a healthy web ecosystem. Therefore, it is important for high-quality sites to be rewarded, and that’s exactly what this change does.

Googleのアルゴリズムの特徴として、外部サイトからのリンクの量や質(被リンクの量と質)が重要だということはよく知られていることだ。この被リンクを中心にSEOを行うことを、サイト外部要因最適化(Off-site SEO)などと呼び、リンクビルディング(被リンクの獲得)がSEOの中心となっていた。

今回のPandaアップデートによって、被リンクの量と質に加えて、コンテンツにも重点を置く必要がある。つまりはサイト内部要因最適化(On-site SEO)だ。しかし、ソースコードの記述の仕方などを中心に設計していく今までのサイト内部要因最適化とは異なり、コンテンツそのものの質が判断される。そのためのアルゴリズムには、良質なコンテンツと判断できる被リンクの傾向などが加えられていると考えられる。

Googleの検索エンジンはソーシャルメディアを無視できない

例えば、真に良質なコンテンツは、TwitterやFacebookでシェアされる傾向にある。そう考えると、TwitterやFacebookにおけるシェア、被リンクというものにも着目しておきたい。また、誰がシェアしたかというオーソリティも、Googleにとってはコンテンツの良し悪しを判断する上で参考になるデータとなるだろう。

Googleのアルゴリズムというのは、その時のユーザーの行動を基点として、アルゴリズムに変更が加えられるということは明白である。そうしなければ、検索エンジンの表示結果はユーザーが得たい情報から遠くはなれてしまう。

そして今、その基点はソーシャルメディアにある。つまり、Googleはソーシャルメディアを考慮せずにもはや検索エンジンのアルゴリズムをチューニングすることはできない。

今後のSEOのポイント

今後のSEOを考えた場合、良質なコンテンツを作りながら定期的にリリースしていくことと、そのコンテンツがTwitterやFacebookでシェアされやすい環境を作っていくということが大きなポイントとなる。またこれらの対策は、今までのアルゴリズムの要素に対しても非常に有効な結果をもたらしてくれるだろう。私の経験でいえば、シェアが多いコンテンツというのは、それだけ、外部サイトにおける引用なども発生しやすく、リンクビルディングにも大きく貢献する。

ウェブマーケティングに力を入れるならば、見込み客となるユーザーがどのようなコンテンツに興味を持つのかをリサーチし、それにあったコンテンツを継続的に生み出していく仕組みやチームを組織していくことから、まずは取り組むといいだろう。

以前書いたこれは便利!検索エンジン最適化(SEO)のための30項目チェックリストも、参考になるだろう。ぜひこちらもチェックして欲しい。

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