少し前の記事になるが、searchmetrics SEO Blogに”The Ranking Factors – Rank Correlations 2013 for Google USA“(ランキング要素 – Google USAのランク相関 2013)という記事に今のSEOを知るのに役に立つ記事があったので、抜粋してお話しよう。今のGoogleのアルゴリズムを知り、SEOを実現するために非常に役に立つだろう。
まず、この調査の条件と属性に以下がある。
調査の条件と属性
条件
- 10,000キーワードの中から30位以内に上位表示されたサイトを分析・評価
- その結果300,000サイトを分析
- スピアマン相関を使用
算出にはスピアマン相関が使用されている。動向によってランキング位置に対する関連平均値を相関するために使用されるものだ。つまり、結果の概要は「ページのランクが良ければ良いほど、要素Xが平均して現れる」と読み取れる。そして「要素Xがよりはっきりしている/はっきりしていないほど、検索結果位置1-30の関連する相違が大きい/小さい。」ということになる。
属性
大別すると以下の4点について調べている。ソーシャルとバックリンクがSEO外部要因であり、ページ内部技術とページ内コンテンツがSEO内部要因ということになる。
- ソーシャル
- バックリンク
- ページ内部技術
- ページ内コンテンツ
Google検索エンジン上位表示サイト30万件から導き出されたSEOに強いサイトの共通要素とは?
以下の図が調査の概要になる。クリックすると拡大して見ることができる。
重要な項目を挙げておこう。
SEOにとってバックリンク数は変わらず非常に重要
リンクの量だけでなく質もまた、上位表示されるためには重要だ。なるべく「自然なリンクプロファイル」で「多様性がある」こと。つまり自然に色々なサイトから、リンクが張られていることが望ましい。もし、SEO業者などのサービスを受け、リンクを購入した結果、あなたのサイトと同じようなリンクを得ているサイトがあるようであれば、あなたのサイトは不自然なリンクプロファイルとみなされる可能性が高いので気をつけよう。
キーワードドメインはSEOと関連性がなくなった
キーワードドメインとURL内にキーワードを埋め込む手法はグーグルでは価値がなくなったようだ。たった1年前は、この要素がより良いランキングに積極的に相関していた。しかし、質の低い完全一致ドメインなどを駆除するべく昨年10月に行われた「完全一致ドメインアップデート」を経て、キーワードドメインは上位表示と関連性がなくなったようだ。ただし、完全一致ドメインアップデートが日本語に対応されているかは不明だ。しかし近い将来そうなったとしてもおかしくはない。
キーワードドメインとは、検索エンジンで上位表示させたいキーワードを含むドメインのこと。例えば、旅行に関する商品・サービスを売りたい場合、travelで上位表示させるために、travelが入ったドメインやURLを多用していた。ex.travel.com, travel.com/travel-goods
コンテンツを検索エンジンに最適化するには質と多様性に注目する
ページのコンテンツに関連して、 「文章の長さ」と 「画像数」のような要素が、順位の改善と相関している。しかしここでは、それらのスケールが大きければ大きい程いいというわけではないようだ。コンテンツに質と多様性を与え、当たり前にコンテンツを更新しよう。
ページ内部技術はSEOの基本要素
一般的に、技術的に優れたページはランキング上位に位置する基本要素となり、H1やH2タグを設定したキーワードやディスクリプションがあるということが重要だ。
ソーシャルシグナルはSEOのランキングに大きく関わっている
必ずしもソーシャルシグナルがランキング要素だということを意味する訳ではないが、上位位置のURLはおしなべてソーシャルシグナルがあるというのは事実である。ソーシャルネットワーク上でシェアされた結果、ユーザーの目に留まり、ブログやウェブメディアに取り上げられた結果、バックリンクを得る機会が増えていることを考えれば当然のことと言えるだろう。
まとめ
図を見てわかるように、他サイトからのリンクなど、外部要因がSEOについて大きなウェイトを占めているのは以前から変わらない。また、同時に上位表示されているサイトはソーシャルネットワーク上でのシェアやシグナルをしっかりと受け取っていることがわかる。バックリンクを得ているにもかかわらず、ソーシャルシグナルを受け取っていないページがあるとすれば察しの通りスパム行為でリンクを得ている可能性があるとも判断できるだろう。
そういう意味でまずはソーシャルメディアでシェアが広がり、話題になるようなコンテンツ作りを心がけよう。もちろん配信プラットフォームは独自ドメインによるブログが有利になる。
また、最低限のSEOにプラスとなるブログの記述方法を学習するとともに、内部技術についてはSEOを理解した専門のウェブデザイナー、コーダーなどを活用してより最適化を目指すのがいいだろう。
Webサイト制作・リニューアルを成功させる112のチェックリストもぜひ参考にしてほしい。