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コンテンツマーケティングの精度を高めるブログ記事を書くためのキーワードリサーチ方法

content-marketingコンテンツマーケティングなどのブログを中心としたマーケティングの手法が注目されているが、「どういうブログ記事を書いたらいいのかわかならい。」という人も多いだろう。今日はそういうあなたのために一つのテクニックをお伝えしたい。

それは、あなたの見込客が検索するであろうキーワードを探し出し、そのキーワードで検索した検索結果ページに表示されるようなブログ記事を書く方法だ。キーワードを元に見込客の欲求やニーズを理解し、寄り添ったブログ記事を書いていくことができるようになる。

この方法がいいのは、一つひとつの記事がロングテールな検索トラフィックの獲得に中長期的に貢献してくれるという点や、よりコアなターゲットの心に刺さりやすいコンテンツを生み出せるという点などがある。あなたが1年以上前に書いた記事が今も多くの見込客によるトラフィックを集めてくれている、ということが当たり前に起こるようになるはずだ。

ではこれから説明するキーワードリサーチ方法をわかりやすく具体的にするために、「会計ソフト」を販売する会社がブログを書き、コンテンツマーケティングを行なっていくと仮定して、キーワードのリサーチ方法とそのキーワードから想定されるブログ記事のタイトル例を挙げてみよう。

可能性がありそうなキーワードをリストアップ

まずは、見込客がどのようなキーワードで検索しそうかを考えてリストアップしてみよう。2、3人でワークショップを行なってリストアップするのもいいだろう。ひとりでは見つけられなかったであろうキーワードが必ず見つかるはずだ。

「会計ソフト」を販売している会社の場合、「会計ソフト」はもちろんのこと「会計ソフト 比較」や「会計ソフト クラウド」、言い換えの「経理ソフト」や競合する会計ソフトの名前などがまずはリストアップされるだろう。

Googleキーワードツールでキーワードの拡張と検索ボリュームおよび競合性をチェック

次にリストアップしたキーワードを元にGoogleキーワードツール(キーワードプランナー)でさらにキーワードを探してみよう。検索ボリュームと競合性もチェックしながらキーワードのリストを増やしていくといいだろう。

例えば、実際にGoogleのキーワードツールを使って「会計ソフト」でチェックすると以下の様な結果が得られる。

google-keywordplanner
Google Adwords キーワードツールで「会計ソフト」を検索した場合

Googleトレンドでキーワードのトレンドをチェック

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キーワードをクリックすると”Google Insights for Search”が表示されるのでそれをクリックしてGoogleトレンドへ

キーワードツールによると、1番に「確定申告」に関するキーワードが来ている。このキーワードはキーワードツールを使わなければ気付かなかったかもしれない。これをGoogleトレンドでより深くチェックしてみよう。

Googleトレンドでの「確定申告」の結果が以下のグラフだ。12月30日以降、急激に検索ボリュームが増えていることがわかる。ちなみに昨年のデータも考慮すると12月30日から3月中旬まで「確定申告」を使った検索ボリュームが増えるということがわかる。この時期に「確定申告」についてのブログ記事を書くことは効果がありそうだ。

例えば、「確定申告を2日で完了させる会計ソフト活用のポイント」というブログ記事はどうだろうか。確定申告期間のタイムリミットが差し迫れば迫るほどユーザー・見込客は真剣に精読するだろう。

google-trend
Googleトレンドで「確定申告」のキーワードのトレンドを確認。12月30日以降検索ボリュームが増えている。

検索結果のページでキーワードをリサーチ

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「経理 会計」を入力した際のインスタント検索表示

次に5番目の「経理 会計」での検索結果から考えてみよう。Googleインスタント検索に表示されている「経理 会計」を含んだキーワードをまずはチェックしてみる。

「経理 会計 資格」に注目してみたい。例えば「取得必須!経理・会計担当者のキャリアアップに不可欠な5つの資格」という記事はどうだろう。キーワードを用いながらターゲットが興味を持ちそうなタイトルに仕上げるのがコツだ。

Googleの検索結果下部に表示される関連キーワード
Googleの検索結果下部に表示される関連キーワード

この場合、ブログ記事はあくまでも経理・会計の資格の話であり、販売したい「会計ソフト」について伝えることはできないかもしれないが、それで問題ない。なぜならこの記事に興味を持つのはあくまでも見込客となりうる「経理・会計担当者」であり、まずはFacebookページへのいいね!や、Twitter・Facebookのフォロー、RSSの購読、プレミアムコンテンツのダウンロードなどによるメールアドレス登録などで彼らにこちらと繋がってもらうことが最優先だからだ。

すぐに商品を売ることを考えるよりも相手の立場を思いやり長期的な関係づくりを重視して、配信するコンテンツを通して信頼、絆を築いていくことを大切にしよう。

Googleインスタント検索だけではなく、関連キーワードもチェックしておきたい。また、実際に検索結果の1、2ページ目に表示されているサイトのタイトルや内容についても目を通しておくと気付きがあるだろう。

会話の中でキーワードがどう使われているかをTwitterでチェック

Twitter検索でキーワードを検索してみよう。実際にどのように会話の中でキーワードが使われているかが分かり、Google検索周辺からは得られなかったキーワードの側面が見えてくる。

以下はTwitter検索で「会計ソフト」と入れた場合、表示されたツイートの一部だ。「会計ソフト」というキーワードとともに、「青色申告」というキーワードが使われているのがいくつか引っかかってきた。また、フリーランスと思われる人たちが結構な割合でツイートしている。

twitter-search
Twitter検索で「会計ソフト」を入れて検索した際に表示されたツイート。「青色申告」というキーワードが拾えたり、ツイートしている人のバックグラウンドも垣間見れる。

これらを想定して、「最大65万円を所得から控除!青色申告が簡単にできるフリーランスのための会計ソフト活用法」というブログ記事が考えられる。

まとめ

コンテンツマーケティングを成功させるためにまず重要なのは見込客の欲求、ニーズを理解し、それに寄り添ったコンテンツをブログで提供し続けることだ。企業側の一方的な主張や宣伝が多いようでは誰も振り向いてくれない。今回のキーワードリサーチ方法をぜひ自分のものにし、見込客・ユーザーの立場に立って寄り添いながら効果的なコンテンツマーケティングを実現してほしい。

ブログ記事の書き方については「読者の信頼を勝ち取れ!読んでもらえるブログ記事を書くための12のポイント」も参考になると思うので、ぜひチェックしてほしい。

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