1945年8月9日 11時02分、長崎に原爆が投下されました。死者7万人、重軽傷者7万人、家を失った人は12万人。
戦争ほど無意味なものはありません。私たち一人ひとりが声を上げ、国家とそれを直接的に動かす権力に対してしっかり働きかけることが必要です。そしてエジプト革命を見てもわかるように、ソーシャルメディア時代を生きる私たちにはそれができると信じています。
長崎では平和教育というのがあり、学生は8月9日に学校へ登校し平和についてみんなで考える機会があります。もちろん、その日だけではなく、それまで平和について学び考える機会があります。長崎の夏は8月9日を中心に動いているとさえ感じるくらいです。それはもう宿命であり地場がそうさせているとここ長崎市に、そして爆心地から2kmの場所に住んでいると感じるのです。

子供の頃の私にとって、夏といえば、蝉の声、太陽に輝く海の水面、気怠い夕暮れの時間、親戚と過ごすお盆、そして8月9日原爆の日、でした。しかし、大学、社会人初めの関東で過ごした8年間の夏に「原爆の日」はありませんでした。それは衝撃でもあり、同時に慣れていく自分に怖ささえ感じたのを記憶しています。
ぜひほんの10分でもいいので、2012年8月9日、日本全国の人が原爆、平和、そして私たちにできることを考えていただければ嬉しいです。
一人でも多くの方へこのメッセージが届きますように。
長崎から平和への祈りと愛をこめて。