このブログの8月27日の記事でシアトル市ソーシャルメディア利用規準を翻訳して、行政がソーシャルメディアを活用するにあたってどのように規準を制定しているのかを示した。今回はその続きでシアトル市のFacebook利用規準である。
シアトル市がFacebookページの作成から管理まで、どのような点に気を使っているのかが分かる内容だ。行政関係者はぜひシアトル市ソーシャルメディア利用規準とともに参考にして欲しい。
シアトル市のFacebook規準原文
http://www.seattle.gov/pan/SocialMedia_Facebook.htm
シアトル市Facebook規準
目的
Facebookはソーシャルネットワーキングサイトである。企業や政府機関は、活動、プログラム、プロジェクトやイベントを促進するべくFacebookを利用して個人間を連結させている。この規準は、seattle.gov上の各部署ウェブサイトへのアクセス数を増やす目的と、市の活動をより多くの人々に知って貰うために制定された。これらの基準は、市のブログに関する規則、ソーシャルメディアの使用規則、動画投稿に関する規則を関連させて使用すること。当規準は、Facebookの変更に準じ必要に応じて更新されることがある。
ページ作成
各部署でFacebookアカウントにビジネス要素の必要性があると判断した場合は、シティワイドウェブチームを通して、市長の通信部長に要求を提出する。承認後、DoITシティワイド・ウェブチームが部署の定型ビジネスページを作成する。アプリケーションは、DoITシティワイド・ウェブチームの承認なしにFacebookサイトに追加できない。市が提供するブランドイメージは全て、市のブランディング基準を満たしている必要がある。
コンテンツ
- 「ページ」の種類
- 市は、Facebookに「グループ」ではなく「ページ」を作成する。「Facebookのページ」で、透明性、カスタマイズ性、可測性を含めて、明確な利点を示す。著作権/商標問題がない限り、現在のところコミュニティページはそのまま受け入れられる。
- 「タイプ」のディスクリプションは、「政府機関」を選択する。
- 共通条項
- DoITシティワイド・ウェブチームdoItは、Facebookページの画像や市のロゴの基準を決めて提供する。
- 各部署で、ウォールページに任務の紹介を書き、ユーザーに最新のコンテンツを紹介できるように先ずウォールに投稿される。情報公開とコメントに関する定型政策文書は、FBMLスタティックページアプリケーションを使って作成される。市の定型文は、部門/プログラム詳細に従うものとする。:
(部署名)はシアトル市www.seattle.govの一部署である。このサイトは、リストのトピックに関する市民と[部署]の間のコミュニケーションを図る手段として使用される。このページに投稿されたコメントとファンのリストは全て、公開付与RCW 42.56による公的記録となる。情報公開の要求は、(部署名)の情報公開担当者に提出されるものとする。
- コメントが有効になっている場合は、ウォールページに以下の免責事項付きの、コメント規則のタブへのリンクを添付するものとする。:
このページに投稿されたコメントは監視される。シアトル市ブログポリシー規則の下、卑猥な言語または性的な内容、恐喝、中傷、相手方の法的所有権・利益を侵害する、政治家候補を支持したり反対したりする、投票の提案をする、不法活動を促進する、ポストと関係のない製品・サービスの宣伝をする、などの不適切なコメントは削除される。
- 市へのリンク
- www.seattle.govへのリンクが、情報ページに含まれるものとする。
- 部署とプロジェクトのページを、他の市のFacebookのお気に入りに登録する。
- ページネーミング
- Facebookページは、部署を説明するようなネーミングにする。
- 省略や俗語等は注意深く選ぶ。
- DoITシティワイド・ウェブチームが提案を受けた名前の承認にあたる。
- ページ管理者
- ページを成功させるためには、「ベビーシッター」が必要になる。各部署広報担当(PIO)は、Facebookページを監視する責任がある。投稿は、PIOまたは任命された代理人によって承認されるものとする。
- 各部署のPIOは、コンテンツが古くなっていないことを確認する責任を負う。部門は、PIO不在時に備えてバックアップができる管理者を指名する。
- コメントとディスカッションボード
- ウォールのコメントは通常オフにされるが、ケースバイケースで、DoITシティワイド・ウェブチームが、市長の通信部長の部門からの要求と承認を受けて、DoITシティワイド・ウェブチームを経由して許可される場合がある。ディスカッションボードはオフにすること。
- スタイル
- 市のFacebookページは、一貫した市のブランディングを含むテンプレートに基づく。DoITシティワイド・ウェブチームが各部署にテンプレートを供給する。
- 各部署は、専門用語や略語を避け、適切な文法と標準APスタイルを使用する。 Facebookは他の大抵のコミュニケーションツールよりもカジュアルだが、市をいつでも代表している。
- アプリケーション
- Facebookアプリケーションは、何千もの数があるが、一般的なアプリケーションで、動画や音楽、写真等を再生でき、RSSフィードを許可することができる。ページの使用に便利かも知れないが、混乱を招きセキュリティリスクを引き起こす可能性がある。
- ビジネスの目的、ユーザー体験に加えられる目的、信頼できる情報筋から来ていること、そしてDoITシティワイド・ウェブチームによって承認されなければ、アプリケーションは使用してはいけない。
- セキュリティ侵害をしている場合、ウイルスを拡散していると思われる場合は、アプリケーションはいつでも削除される可能性がある。
アーカイブ
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- それぞれのFacebookページは、DoITシティワイド・ウェブチームが設定した市のeメールアカウントと連携して設定される。
- FacebookからAPI経由で取り込まれるコンテンツは取得できないので、そういったコンテンツは、市の記録保存方針に従って、記録として印刷され保管される。