Facebookがリリースした新しいWordPressプラグインは、Facebook内の友達やFacebookページの記事を引用した場合に、引用元として友達やFacebookページが記事に表示されるようにするプラグインだ。
また、同時に、記事を引用したことを引用元に通知でき、その記事を自分のタイムラインと自分が運営しているFacebookページのタイムラインに投稿する際の文章までWordPressの管理画面で設定して、それぞれに投稿できる。
実際に、例を見ながらこのプラグインの動作について説明しよう。以下の画像では、WordPressで投稿した記事に以下からの引用が表示されている。
- 友達:Wes Ferguson
- Facebookページ:Kelly Clarkson、ABC Televison Network、Duets
友達とFacebookページからの引用の設定
投稿する際のWordPressの管理画面は以下のように設定する。
まず、引用した友人の名前(この場合はWes Ferguson)をFriend’s Nameにそしてその友達のタイムラインに投稿されるメッセージをMessageに記入する。
また、Facebookページから引用した場合には、そのFacebookページをMention Facebook PagesのPage’s Nameに入れて、タイムラインに投稿するメッセージをMessageに入力する。
自分のタイムラインおよび管理しているFacebookページのタイムラインへの投稿
次に、記事をWordPressで公開した際に、自分のタイムラインと、自分が管理するFacebookページヘ投稿することができるが、その際挿入される文章を設定する。
次の画像のようにFacebook Status on Your Timelineに自分のタイムラインに投稿されるメッセージを設定しよう。また、Facebook Status on XXXXX Timeline(※XXXXXにはあなたの管理しているFacebookページ名が入る。)に管理しているFacebookページのタイムラインに投稿されるメッセージをいれておこう。
Facebookへの反映について
これらの設定を行いWordPressでブログ記事を生成すると、Facebookには以下のように反映される。




Facebook WordPressプラグインの問題点
実際にこのプラグインをWordPressに導入したところ、いくつか問題が起こった。まず、このブログのようにFacebookのいいね!ボタンなどを以前から設定している場合、言語が自動的に英語になり、いいね!がLike!になるという現象がみられた。
プラグインを実行するためにJavaScriptを読み込むのだが、そのScriptの言語が英語になっており、自身で設定した日本語設定が強制的に上書きされることに起因するようだ。(※開発者ブログには”The plugin will also work on mobile and support internationalization.”と記されているので何らかの設定で日本語に切り替えることができるのかもしれない。当社で検証した際にはこの設定箇所について見つけることができなかった。)
加えて、OGPが勝手に埋め込まれるため、すでにOGPの設定を行なっている場合は、二重に記述されることになる。
結論としては、WordPressをこれからブログに採用する人で、いいね!ボタンがLike!でもいい、と考えている人にとっては導入を検討してもいいだろう。ただしその場合も、その他のソーシャルメディアボタンを考慮した細かいレイアウトの設定は難しいという点も加えておきたい。
ちょっとした改良が加えられれば、使い勝手がいいプラグインへ生まれ変わる可能性が高い。当社ではこのプラグインのバグフィックスおよびバージョンアップを今後も追いかけていく。追加情報などはこのブログでリリースしていくので、興味がある人はぜひRSSやFacebookページなどでフォローしてほしい。
参考サイト:Facebook DEVELOPERS