売上が5年で6000%成長!HubSpotとインバウンドマーケティング

あなたは新しいウェブマーケティングの成功事例として今話題のHubSpot(ハブ・スポット)という企業をご存知だろうか?

今日はソーシャルメディアを活用したマーケティング、そしてインバウンドマーケティングを学ぶ上で避けては通れないHubSpot(http://www.hubspot.com/)について紹介しよう。このHubSpot、なんと2007年から2011年の5年間で売上高が6,000%成長している。

その強さの秘密はどこにあるのだろうか?

HubSpot(ハブ・スポット)について

HubSpotのブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャア

HubSpotのブライアン・ハリガン(左)とダーメッシュ・シャア(右)

ボストンビジネスジャーナルでボストンにおける就職したい企業の第1位にも選ばれたことがあるこの会社は、創業者であるブライアン・ハリガン(CEO)とダーメッシュ・シャア(CTO:最高技術責任者)の2人がマサチューセッツ工科大学(MIT)で2004年に知り合った後に、2006年6月に設立された。

HubSpotのコンセプト

インバウンドマーケティングソフトウェアHubSpot

2人は、従来のマーケティングはすでに機能しなくなっており、コンテンツやソーシャルメディアなどを活用したインバウンドマーケティングが主流になると感じていた。

しかしそのためのツールはブログ、Facebook、Twitter、SEOなどと独立しており分断されていて複雑でわかりにくいという点に着目し、それを1ヶ所でコントロールできるソフトウェアを提供するというコンセプトのもとにHubSpotが立ち上げられている。

HubSpotが提供するソフトウェアについては、動画を見ていただけば理解できるだろう。アニメーションで英語がダメな人でも直感的に理解できると思うので一度見てほしい。

HubSpotの企業文化

糸井重里氏がほぼ日でHubSpotを訪れた際のコンテンツと動画があるので掲載しておく。少々長いので時間があるときにでも見てほしい。どのような会社でどのような文化を持っているかを感じることができる。http://www.1101.com/hubspot/

急成長を遂げたHubSpotの顧客数と売上高

Wikipediaによると、HubSpotは2007年から2011年にかけてトータル6,500万ドル(約52億円)の資金を調達し、顧客数は2008年5月から8月の間に400から600に、2009年7月には1,400となり、2010年初めには2,000、そしてその年の11月には3,600、2011年7月には5,000と増加している。2007年から2011年の間に売上高は6,000%の成長を遂げており、Boston Business Journalによると2011年の売上は2,900万ドル(約23億円)となった。

HubSpotの顧客数推移

HubSpotの顧客数推移

HubSpotが提唱する採用戦略DARC

HubSpotのマーケティング戦略を考える際に、どのような人材を採用しているのかを知ることは非常に有意義だ。HubSpotが提供するレポートHiring In The DARC Agesによると、採用についてDARCというコンセプトを提唱している。

  • D = Hire Digital Citizens(デジタル市民を雇え)
  • A = Hire for Analytical chops(解析オタクを雇え)
  • R = Hire for Web Reach(ウェブでのリーチを広げるために雇え)
  • C = Hire Content Creators(コンテンツクリエイターを雇え)

例えば、Hire Digital Citizens(デジタル市民を雇え)のために、採用面接では以下のような質問を用いる。いくつか挙げておこう。

  • What RSS reader do you use? Can you show it to me?(RSSリーダーには何を使っていますか?見せていただけませんか?)
  • What blogs do you read?(どんなブログを読んでいますか?)
  • Do you have a blog? Can you show it to me?(ブログを持っていますか?見せていただけませんか?)
  • Do you use Facebook or LinkedIn? When was the last time you updated your profile?(Facebookやリンクトインを使用していますか?プロフィールを最後にアップデートしたのはいつですか?)

これらの設問をクリアして採用されたスタッフだけで構成されているのが、HubSpotという企業である。もしあなたの会社が積極的にウェブマーケティングを取り入れたいのであれば、これらの設問をスタッフに問うてほしい。採用面接にも取り入れるべきだ。

インバウンドマーケティングというHubSpotのマーケティング手法

書籍:インバウンドマーケティング

HubSpotのマーケティング手法インバウンドマーケティングについては、ブライアンとダーメッシュが書いた本「インバウンドマーケティング」に詳しく書かれているので、ぜひ一読してほしいが、ここでは少しだけ解説を加えておく。

彼らのインバウンドマーケティングの中心となって機能しているのはHubSpotブログだ。このブログ無くしてHubSpotは存在しえない。

HubSpotによるインバウンドマーケティングの流れ

HubSpotは、頻繁に更新されるHubSpotブログで、ソーシャルメディアマーケティングに関する情報・コンテンツをリリースしている。コンテンツはFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを通してシェア・リツイートなどで拡散されながら新規の訪問者をブログへと呼び込む。また、FacebookページやTwitterでのフォロー、RSSやメールアドレスの登録を促すことで、見込み客がリピートしてブログへ訪問するように設計されている。その他に、ノウハウの無料レポートがダウンロードできたり、無料のオンラインセミナーへの申込みなどもある。こうして見込み客はHubSpotへのエンゲージメント・絆を深めることで一歩一歩有料のサービスへと導かれていく。

HubSpotブログ

HubSpotブログ:上部にはインターネットマーケティングガイドのダウンロードバナー、右下にはフリーFacebookビジネスキットのダウンロードバナーが表示されている。Subscribe(購読)の部分にはRSS、Facebook、Twitterへのリンクボタンとメールアドレスの登録フォームがある。

また、ポイントとなるところには先に掲載した動画とHubSpotソフトウェアのフリートライアル申し込みが効果的に配置されており、HubSpotとそのコンテンツに対して十分にエンゲージメント・絆ができているユーザーが有料サービスに導かれるようにデザインされている。

30日間無料トライアルのページ。動画とともに申し込みフォームが表示されている。

30日間無料トライアルのページ。動画とともに申し込みフォームが表示されている。

まとめ

これからのインターネットマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、インバウンドマーケティングを知りたければHubSpotを研究することだ。あなたは事業に大きな富をもたらすヒントを間違いなく見つけることができる。

プロフィール

久保 圭樹 久保 圭樹

株式会社ネットビジネスエージェント代表取締役、Webディレクター。「すべてのクライアントのウェブマーケティングを成功に導く」ことをミッションに掲げ、実際の現場で得たウェブマーケティングのノウハウを提供しています。

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